理事長所信
理事長 佐々木 隆浩
基本理念
勇往邁進
基本方針
- 世界に誇れる持続可能な地域の創造
- 未来へつなぐ人財の育成
- さらなる飛躍へ向けた組織の確立
スローガン
地域に響け!世界に届け!
Sustainable Impact
はじめに
令和という時代を迎え、新時代の幕開けは、希望と高揚感で満ちています。我が国独自の伝統や文化に諸外国の知識や技術を取り入れることで改革を遂げた明治維新。坂本龍馬、西郷隆盛など、我々と同世代の英雄がその時代を切り開いてきました。青年が持つ無限の可能性は、歴史が実証しています。時代は常に変化を続けており、現代社会にも多くの課題が存在しています。急速に進む少子高齢化、資源の枯渇、経済成長の停滞、そしてこれらに対する市民の無関心など、挙げればきりがありません。これらの課題を解決していくには、率先して行動をするリーダーが必要です。我々は地域社会を牽引する者として、自己を成長させ、盤石な組織基盤をもとに地域にインパクトを巻き起こさなければならないのです。これをもとに更なる同志を増やし、より大きな運動を展開し、好循環を生むことが明るい豊かな社会の実現へとつながります。
25年という節目を迎えるにあたり
埼玉中央青年会議所は市民が誇りに思える真の自立都市実現を目指し、5つの青年会議所が統合を果たしました。行政と足並みを揃えつつも、率先してあるべき姿を自分たちで示していくことができる団体は青年会議所しかありません。行政、各種諸団体、企業と連携をし、我々の活動地域であるさいたま市、上尾市、伊奈町の2市1町の特徴を活かすことで、より大きな運動を展開することが可能です。創立から25年を迎える今、我々がその精神を受け継ぎ、希望に満ちた広域でのまちづくり運動を実現していきましょう。
世界に誇れる持続可能な地域の創造
私たちの住み暮らす地域は都市化が進みつつも緑豊かな自然を多く残し、人口も増加傾向にあり、2020年東京オリンピック・パラリンピックの開催が決定している中、海外からも多くの注目を集めている地域です。我々の地域は放っておいてもそのまま持続、発展していくのでしょうか。少子高齢化や資源の枯渇は遠い世界の話ではありません。持続可能な地域とは社会、経済、環境が好循環し、将来にわたって豊かに継続できる地域のことです。地域の良さを保ちつつ発展していくためには、市民一人ひとりが地域の課題を自分事と捉え、能動的にまちづくりに参加するべきです。次世代を担う供たちに住みよい地域を残すために、持続可能な地域を目指し運動を展開しましょう。
我々の活動エリアはビジネスの国際化や、増加する海外旅行、観光による移動手段の発達、オリンピック・パラリンピックの開催を控え、改めて「地域の国際化」ついて考える必要があります。我々の活動エリアは東日本の玄関口としての機能を有し、日本の中でも大きな役割を果たす地域であり、世界に誇れる多くの魅力も存在しています。埼玉中央青年会議所はJCIという世界規模の組織に所属しており、全世界とつながっています。国際会議への参加、姉妹JCとの交流、海外での事業にも参加できる等、世界とつながる多くの機会があります。これほど世界と強いつながりを持つ我々だからこそ、国際都市へと地域を進化させることができます。々の地域に存在する数多くの文化、魅力を発信し世界に誇れる地域を創造していきましょう。
未来へつなぐ人財の育成
埼玉中央青年会議所は25年の歴史の中で地域に多くのリーダーを輩出し続けてきました。青年会議所は地域を牽引し、家族や会社、地域企業や政から必要とされる青年団体であり、理解される存在であるべきです。持続可能な地域の実現には強力なリーダーシップを持った人財の育成が必要です。企業の在り方を考え、発展させ、地域へ還元をするための経営資質を備えた新たなリーダーの育成が、地域社会に大きなインパクトを巻き起こし、さらなるリーダーを生み出します。
また、青年会議所が目指す明るい豊かな社会の実現に向け、未来を担う青少年の育成は必要不可欠です。子供たちの未来を見据えたとき、我々には何ができるのかを考え、子供たちが大きな夢を描き続ける社会を築くために、青年会議所だからこそできることを考えるべきです。インターネット環境が普及し、SNSをはじめとするコミュニケーションツールが進化を遂げる中、子供たちを取り巻く環境は、めまぐるしく変化をしています。子供であっても世界中の人と簡単につながることができる時代は便利な反面、顔を合わせてのコミュニケーション力や礼儀が失われがちになります。この情報化社会の波に逆らうのではなく、メリットを大いに活かして日本人としての道徳心を持った人財を育む事業を展開しましょう。
さらなる飛躍へ向けた組織の確立
青年会議所は総会や理事会といった会議によって意思決定を行います。会議では厳粛なルールのもと合意形成を図るため、予算が適切に使われているか、コンプライアンスが遵守されているかはもちろん、委員会や理事の英知を結集した高い次元での議論と意思決定が求められます。適切な会議を運営し、そこで生み出された運動を効果的に発信することが地域にインパクトを与え、会員の成長につながります。
また、会員の拡大は同志を集め組織を強化するだけでなく、最大の自己成長の機会でもあります。どんなに素晴らしいことをしていてもそれを伝えることができなければ意味がなく、それを実践できる会員拡大こそ最大の成長の場となります。青年会議所は20歳から40歳までの限られた期間しか活動できません。この限られた時間はかけがえのない宝です。全員が共通の意識をもって拡大に取り組むことで組織だけでなく自己の成長にもつなげることができます。郷土愛をもった地域のリーダーとなる同志を増やし、地域に輩出してまいりましょう。
そして、青年会議所には出向という機会があります。埼玉中央青年会議所で主管をした全国大会は日本青年会議所、地域諸団体、行政と連携することで地域に大きなインパクトを与えると同時に、我々の成長にも大きくつながりました。埼玉ブロック協議会や関東地区協議会、日本青年会議所、国際青年会議所まで、成長の機会は無限に広がっています。個人が成長し組織へ還元することで組織全体の成長につながり、さらなる成長の機会を生み出す好循環を生むことができます。今後、埼玉中央青年会議所が地域へより大きなインパクトを与えられる団体として成長するために、出向という機会を大いに活用するべきです。
結びに
我々には先輩方の残した大きな財産があります。それは行政や各種諸団体とのつながりから得られる多くの成長の機会です。未来の埼玉中央青年会議所メンバーがより良い運動ができるために、今の時代の我々がしなければならないことがあるはずです。我々がより良い組織を作り、次代に襷を渡すことが明るい豊かな社会につながります。先人の道筋をなぞるだけでは大きなことを成し遂げることはできません。誰も成しえなかったことに挑戦をするには勇気と情熱が必要です。失敗を恐れる必要はありません。精一杯努力した上での失敗はあなたの財産になります。自己研鑽に励み、地域を活性化させ、世界とつながる青年会議所運動に勇気をもって邁進して参りましょう。