ホーム > 理事長メッセージ > 理事長所信
理事長メッセージ 理事長所信理事長のひとこと

理事長所信

理事長 吉田 浩士 理事長 吉田 浩士

基本理念

彩志奮迅

スローガン

〜奮い立たせよう彩りある志
希望(ゆめ)のちから溢れる未来のために〜

基本方針

  1. 人間力に満ちた人材の育成
  2. 展開力ある組織の構築
  3. 活力ある地域の創出


はじめに

 「我々の住む地域社会のために、常に進歩への果敢な挑戦を行い時代の旗手たらんことを誓いここに埼玉中央青年会議所の創立を宣言する。」この宣言文を掲げて創立をされた埼玉中央青年会議所は、先輩方が築かれた実績とそこに馳せた想いを積み重ねながら、青年会議所運動を行ってきました。2017年に開催される公益社団法人日本青年会議所第66回全国大会の主管青年会議所である我々は英知と勇気と情熱を結集し、創立20周年を過ぎ法人としての青年期を迎えた今こそビジョン2015を羅針盤として常に果敢な挑戦を行い、次なる10年へ向けての礎となる埼玉中央青年会議所運動を確立していかなければなりません。

 現代の日本には「豊かさ」とは何かが問われています。現在の混沌とした社会情勢にあって、物質的な欲求を満たそうとするあまりに自己中心的な考えを持つ人が増えている一方で、東日本大震災という大きな国難を経て人と人との絆が見直され、思いやりの心という優れた国民性の存在がこの国の大切な財産であると気付かされた人が増えたのではないでしょうか。周りの人のため、まちの未来のために率先して行動し、新たな価値を創造していく力こそ「希望(ゆめ)のちから」です。今こそ心の「豊かさ」の充足に向け、「希望(ゆめ)のちから」を信じて若き情熱と時代を先駆ける精神が宿る青年会議所運動を展開していく時であります。

 人は生まれてから、初めてのことしか体験していません。初めての経験の積み重ねが現在の自分自身を形成しているわけであり、これからも一つひとつの経験の積み重ねでしか自分の人間性は高められません。そして、青年会議所活動では青年会議所会員であるからこそ普段では話すことの出来ない方に会い、普段では行くことの出来ない所に行くことができます。全てのことは機会であり、その機会を好機と捉え、その好機を自分の成長の糧にできるかどうかは自分自身の決断にかかっており、率先してその機会を活かせば全ての経験が自分自身の人間力を高める修練の場になります。埼玉中央青年会議所が変革を起こし続ける為に、我々は心に決めた目的や目標を見つめ直し、修練を通してその志を実現する運動を展開していきます。



人間力に満ちた人材の育成

 「明るい豊かな社会」である希望(ゆめ)に満ちた社会を創造するためには、まず青年会議所会員の資質向上が何よりも重要です。我々は地域の抱えている問題や課題を的確に捉えることのできる知識や見識と、その解決に向けて行動できる強い意志と実行力を持ち合わせ、さらには周りの人を巻き込んでいけるだけの魅力ある人材にならなければいけません。そのような人材が英知と勇気と情熱を持った人であり、社会変革の先導者となりうる人材です。一人ひとりが社会変革の先導者となり、会員全員が志のベクトルを集中させることができれば強大な社会変革の力を生むことができるのであり、その原動力となる我々は常に自己の人間力を高める研鑽を行っていかなければなりません。使命感と統率力に溢れ、周囲や相手のことを心から思いやる気持ちを持つ人間力に満ちた人材の育成を行います。また、青年会議所会員は、青年経済人でもあります。青年経済人として自らの企業の在り方を考え、経営資質を高めて時代の潮流に乗る経営感覚を身に付ける必要があります。一人ひとりが経済人として成長し、既成概念に捕われずに企業の変革に挑戦していく精神を持つ人間力に満ちた人材の育成を行います。

 戦後の教育政策において、重要科目の一つであるべき道徳教育や歴史教育が軽視されたことにより、人として守るべき精神的規範や社会的規範となる道徳心や公共心の希薄化が、更には愛国心の根元となる郷土愛の希薄化が進展し日本人は精神的な支柱を失いつつあると感じます。また、近年はSNSなどの普及によりパソコンや携帯電話を介したコミュニケーションは増えている一方で、核家族や単身高齢者世帯の漸増により顔と顔を合わせた世代間交流は減少し、その結果としてコミュニケーション能力の低下や規範意識の低下が進んできていると感じます。それらのことにより今日では様々な問題が生じてきており、改めて道徳的価値観について教える機会を設けなければ問題解決の糸口とならないと考えます。人と人との繋がりや関わりの中で体験を通し、他人を尊重し思いやりの心を持って行動できる人間力に満ちた人材を育成します。一方で、子供を取り巻く環境である我々大人が心の基軸となる道徳心を忘れ、社会規範を守ることができなければ子供に対する教育を行える訳がありません。その為にも「地域の子供は地域で育てる」ことができる人材を育成し、地域の教育力を高めることが必要です。子供の教育に行動力と使命感を持って取り組める人間力に満ちた人材を育成します。



展開力ある組織の構築

 誰もが魅力的と感じる組織には、周りの人のため、まちの未来のために率先して行動する実行と、人やまちに新たな価値を創造し影響を与える波及を兼ね備えた展開力が必要です。また、人間力に満ちた会員が活躍している組織こそ、会員にとっても地域にとっても魅力的であり有益なものとなるのです。今一度青年会議所組織のあるべき姿を会員一人ひとりが考え、実現に向けて躍動する展開力ある組織を構築します。そして、意欲的に地域や各地青年会議所、他団体との交流を重視していきます。地域や各地青年会議所、他団体との交流は我々に刺激を与え、青年会議所のあるべき姿を見つめ直す機会となって新たな価値観を組織にもたらしてくれます。また、共に運動を行う仲間同志の信頼関係が強固なものでなければ組織としての展開力を十分に発揮できません。外部との交流と同様に会員相互の交流を行い、相手の気持ちを理解し仲間との一体感を共有できる関係を築くことで思いやりに溢れた心の絆をつくり、互いに切磋琢磨する展開力ある組織の構築を行います。

 そして、地域から見た時に青年会議所が魅力的で有益な組織であると感じてもらえるのであれば、その運動に共鳴した同じ志を持った人材が集う環境が整うはずです。会員の拡大こそが最も効果的な青年会議所運動の発信と捉え、メンバー一丸となって会員拡大に取り組みます。青年会議所の素晴らしさは、自己の修練・社会への奉仕・世界との友情からなる自己の積極的変化であり、多くの気づきを受けた自分自身の成長にあると考えます。大きな期待を抱いて同じ志を持った人材が集まった後は、青年会議所の基礎知識はもちろんのこと活動の魅力を最大限に伝え、先人が築きあげてきた変革の能動者としての志を引き継ぐ研修を行います。人間力に満ちた人材によって、互いに切磋琢磨し、さらに運動に共鳴した同志を拡大しながら展開力のある組織作りを行います。



活力ある地域の創出

 我々の活動エリアには、伝統工芸、スポーツ文化、施設など多くの魅力的な資源が存在しています。一方で生活形態や生活圏域の広がりからこのエリアへの関心が薄れ、転入者や青年層、壮年層の多くは地域コミュニティの元となる地域活動への参加、もしくは地域活動の取り組みについて知る機会が少ない現状があります。地域に存在する資源を明確にし、地域市民がその資源に密接に関係性を持つことが出来る交流機会を提供することで自身のまちへの関心を高め、地域コミュニティの活性化を図ります。

 地域に根ざした運動を行う青年会議所であるならば、我々はこの地域に対して今何をすべきかを常に会員全員での議論を行わなければなりません。そして、この地域の未来を語り、目標を見据え、社会に積極的変化をもたらすムーブメントを起こさんとする使命感に溢れた我々は、創造力を持って常に時代の先駆けとなり続けなければいけません。地域に新たな価値を創造するために、斬新な思考と優れたリーダーシップをもって新たな事業展開を行います。また、まちづくりは青年会議所単独で成し得るものではありません。いまこそ我々は地域に何が必要なのかを確りと見極め、地域市民や行政、各種団体と協働する運動を行わなければなりません。周囲を巻き込みながら地域に必要な資源を投下し地域を豊かにしていくことが活力ある地域の創出となります。そして活力ある地域の創出が郷土愛醸成の基盤となり、将来の地域ブランディングに繋がる市民意識変革運動となるのです。



彩志奮迅

 青年会議所の理想は「明るい豊かな社会の創造」であります。我々が持ち合わせている英知と勇気と情熱は青年が活用できる特権であり、地域社会の変革に積極果敢に挑んでいくことでこの地域が明るい豊かな社会に近づけると私は確信しています。我々は公益社団法人日本青年会議所が主催する2017年度第66回全国大会の主管青年会議所となることが決定しています。これを我々の運動を加速させる絶好の機会と捉え、全国大会を共通の道標としてこれまで運動を共にしてきた行政や各種団体や地域市民と一体となった大会を創り上げるためにも、まずは私たち自身が足元を見つめ直す必要があります。会員は正面から全国大会と向き合い、まず行動し経験や結果から語っていくことで、地域からの信頼が勝ち取れる団体となりえます。そして会員一人ひとりが当事者意識を持ち、地域のリーダーとなるべく着実に行動することが我々に求められていることです。また、日々の青年会議所活動において「楽しむ」ということを忘れてはいけません。自分自身が楽しむからこそ継続して活き活きと活動できる。楽しんでいる姿が周囲に伝播し多くの人を巻き込んだ運動ができる。楽しむことを忘れずに実践すればそんな好循環が期待できるのです。

 人間力に満ちた人が展開力ある組織をつくり、展開力ある組織が活力ある地域をつくり、活力ある地域が「明るい豊かな社会」をつくる。全ては未来を生きる人のために、まず我々が人や組織や地域の本来あるべき姿を希望(ゆめ)として描き、その実現に向けて個性豊かな彩りある志を激しく奮い立たせ、青年会議所運動を一心不乱に邁進していこうではありませんか。これこそが埼玉中央青年会議所2016年度としての、また青年会議所の会員たるJAYCEEとしての使命であり責務であると考える「彩志奮迅」です。今こそ我々が立ち上がる時です。希望(ゆめ)のちから溢れる未来のために。

ページトップヘ