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理事長メッセージ 理事長所信理事長のひとこと

理事長所信

理事長 厚川 弘毅 理事長 厚川 弘毅

基本理念

相互革新


スローガン

己の革新が輝き誇れる我がまちの創造を実現する

基本方針

  • 地域の魅力を活かした夢溢れる青少年の育成
  • 誇り高く情熱的な会員の拡大運動
  • 未来へと繋がる我がまちの魅力創造
  • 組織の革新を実現する人材の創出



はじめに

 今日は震災後1年という表現も使われる新たな時代へと移り変わりました。東日本大震災で自然の脅威を体験した私たちは、自らの無力感を感じずにはいられなかったはずです。しかし、人々は行政だけに頼らず市民が共に地域で助け合うソーシャルキャピタルの力を経験し、その必要性と素晴らしさを改めて強く認識する機会になりました。「新日本の再建は我々青年の仕事である」という青年会議所創始の精神は、今まさに現役世代である私たちが宿すべき精神であり、会員の一人ひとりが英知と勇気と情熱を持って、愛する地域の為に青年会議所運動を絶え間なく展開し、明るい豊かな社会の実現に向けて邁進していきます。



相互革新

 今日、青年会議所しかない時代から青年会議所もある時代へと移り変わり、時代の変遷とともに、この地域には様々な青年団体やNPOが存在しております。しかし、私たち青年会議所の運動は戦後からの歴史において常に積極的社会変革運動を継続してきました。諸先輩方が貴重な青年期に情熱を注ぎ、取り組んできたその運動の成果は我々の財産として継承されております。私たちは、受け継がれてきたその成果をしっかりと継続させ、更なる効果を目指して運動を推進させ次代へと引き継いでいくべきであると考えます。
 2012年3月に私たちは公益社団法人埼玉中央青年会議所へと移行しました。私たちの運動は移行以前から、地域においての「明るい豊かな社会」を目指した公のためにつくす運動を行っておりますが、更に公益性が明確な運動を求められています。それに応える為には、従来の活動で変えてはならないものを守りながらも、一人ひとりが行動するプロセスを確りと考え、運動においての手法の適正化や改善を図るだけでなく、革新へと導く意識が必要であるはずです。
 様々な団体や個人においても、人とひととが「相互」という共に働きかけていく関係性を築き、積極的に情報の交換を行い共通する目的に向けて共に活動していく事により革新性のあるものに結びつけていくことができます。その結果、お互いが地域のために求める成果をその相乗効果により高めることができるはずです。また会員の個々においては、地域での活動は勿論のこと青年会議所の持つ特色や機会を存分に活用し、公益社団法人日本青年会議所や、関東地区協議会、埼玉ブロック協議会との連携を更に深めて行きます。全ての会員がその機会を活用し、積極的且つ自発的な行動をとることが、社会において必要とされる広い見識を持った人物になる有効な手段であると考えます。価値のある青年期に、限りある時間を実り多き有意義な時間にするために、目の前の機会を失うことなく率先して掴み取り、自らが革新する気概と姿勢を貫くのです。公益社団法人埼玉中央青年会議所のスピリットである“克己復礼”――自分の良心、理性に従って様々な欲や私心を省き、人格を高める――の精神を胸に刻み、「相互」の能動的な活動により自らが革新を起こさなければなりません。



地域の魅力を活かした夢溢れる青少年の育成

 現代社会が直面している子どもたちを取り巻く様々な問題は、複雑な要因が絡みあって生じていることであり、決して目を背けることはできません。私たち青年会議所はこの重要な問題に対して、私たちならではのアプローチで積極的に取り組んでいく必要があります。さいたま市・上尾市・伊奈町という広域なエリアで活動する私たち公益社団法人埼玉中央青年会議所が行う取り組みとして、地域の子ども達に同年代の仲間との新しい出会いと、より広い視野と多様な価値観を発見するきっかけとなる機会を創出します。
 また、私たちが活動するこの地域は多彩な魅力に溢れ、都会的な側面を有しながらも長閑な自然も併せ持ち、この地に育つ子ども達はのびのびと自らの夢を育める環境にあるといえます。そんな子どもたちに、魅力のあるこの地域環境を存分に活用する機会を創り、体験により夢を育み、努力を重ねることで自らの才能を開花させることができることを知ってもらいます。我々青年会議所のメンバーは常に地域の魅力について語り合い、地域の子ども達の成長を想う高い志と共に運動をしております。今日まで私達が培ってきた経験や見聞きしてきた事を存分に活かし、子ども達にとって未知なる本物の体験ができる場を創出します。そして、その体験を通し夢が育める地域環境であることを知り、次代へと繋がるまちの魅力へと結びつけてもらえる場としてもらいます。



誇り高く情熱的な会員の拡大運動

 青年会議所は、綱領にもある通り明るい豊かな社会実現に向けて同志が集い、力を合わせて運動を推進する志高い青年の集まりです。志を掲げ運動を行う為には、自らを律し日々の努力を重ね、青年会議所の会員としての自覚と社会の道徳を重んじ、常に姿勢を正す模範的な人物であるべきです。そんな節度を保ちながら人々と接していくことが、自然と私たちの運動に説得力を持たせると信じています。また、まちづくりにおいて先人達から受け継がれてきた成果は私たちの大切な無形の資産です。青年会議所の歴史ともいえるその資産と、私たちが現在運動していることについて熱い情熱をもって多くの同世代へ伝えることにより共感を得ることができるはずです。
 私たち公益社団法人埼玉中央青年会議所は2015年までに300名の会員数にするという具体的な数値目標を設定しております。活動エリアである、さいたま市・上尾市・伊奈町において地域環境の側面から思案すると、現在152万人以上の市民が住み暮らしております。法人の事業所数においては5万社を超え、日本国内においても有数な経済都市圏であります。そんな素晴らしい条件の整った地域環境を存分に活かし、自らが奢ることなく青年会議所の運動に誇りを持ち、情熱と共に会員の拡大運動を行います。 更に、その数値目標を必ず達成する為には、現状を理解したうえで3カ年の会員拡大計画を作成し、全ての会員でその計画を共有します。2013年度においてはその年度の目標を担いながらも、年間を通して蓄積した情報を精査し、その情報と目標数値を確りと次の年度へ引き継ぐことで長期的なスパンでの会員拡大計画を実施していきます。 そして新たに迎え入れた会員に対して、青年会議所活動を体感していただきながら「まちづくり」の意識を高めていただく機会や、青年会議所の歴史や組織の仕組み、運動の手法を学ぶ機会を創出します。



未来へと繋がる我がまちの魅力創造

 私たちのまちの魅力を形づくる特有の文化は、歴史と共に育まれ人の手により磨かれ、世代を超えて受け継がれ地域に根付き、我がまちの魅力へと昇華してきました。このまちの魅力を継続して発信していく過程で、人が代わり手法が変わろうとも、根幹にあるまちの魅力は有形無形に関わらず文化であります。
 私達、公益社団法人埼玉中央青年会議所が活動する、さいたま市・上尾市・伊奈町の2市1町全てを合わせた総面積は約277平方キロあり広大な活動エリアの中で様々な歴史と文化が育まれてきました。各地に存在する多彩な魅力は、継続して発信することで一層磨かれ特色となり地域を彩ります。また、人口流入の多いこの地域だからこそ、住生活において未来のこの地域がどのようなまちになるのか、どのようなまちを地域市民が望んでいるのかを掘り下げ、自らが見識を広めより住みよいまちの在り方を模索し発信する必要があります。多彩な魅力があるこのまちのことを多くの市民の方々へ知ってもらうことで、自らが住み暮らすこの地域を「我がまち」として感じていただきます。そして、地域愛を育くむ多くの市民がこの地に住み続けたいと思うことにより更なるまちの魅力へと発展させていきます。
 また、この地域の未来を積極的に創り出していくことは、この地に住み暮らす私たちの責務であります。その為には先ず、地域に住む人々の意思が行政に確りと届く仕組みとその機会を継続して創出していかなければなりません。更に、私たちは市民の政治参画意識を向上する一歩となる政策本位の選挙への取り組みに注目し選挙権を有する市民の一人ひとりがまちの未来を選択する選挙に参加する意識の向上を促していきます。また、この地に住み暮らす人々と共に、私たちはまちの未来に欠かせない豊かなソーシャルキャピタル構築の一翼を担っていきます。そこで、自然災害がこの地域で発生したことを想定しながら青年会議所として地域の諸団体や行政と私たちが取り組むべきことを明確にしていきます。



組織の革新を実現する人材の創出

 我が国の経済史を語る上で欠かせないのが90年代初頭に発生したバブル経済の崩壊です。日本での高度経済成長期を享受した人々のほとんどは、戦後の復興に大きく貢献をされ日本経済を支えてこられた先人たちであるはずです。現在そして未来の日本経済を担う世代である私たちは、先述した先人たちから恩恵を授かった世代であり、青年経済人として確りと前を向き日本の経済活動を推進していく使命を持っています。日本の中小企業の割合は、大企業に比べ99%以上を占めており、雇用においては約7割を占めております。地域においても多種多様な産業と生活基盤を支える中小企業が活発であることが日本の経済を支えることであると考えます。私たち、地域の青年経済人が経済活動を推進していくことは、日本の経済復興に対して微力かもしれませんが、その意識を持ち一歩一歩が小さくても持続可能な経済活動を続けていくことが必要なのです。
 私たちの地域に存在する多くの中小企業からの要望は多様であるはずですが、直面する閉塞感を拭う為に私たちが学ぶべきことのひとつに、人と組織の力を存分に発揮し、イノベーション(革新)を起こすことであると考えます。昨今の経済成長が乏しい現状を現在の時勢と捉え、企業や組織において必要とされるイノベーションを成し得るスキルを学ぶ機会を設け、地域経済の発展に努めていきます。
 私たち公益社団法人埼玉中央青年会議所においても、地域に対して継続して行う積極的な社会変革運動には組織として効果的に行動する為の革新性が必要であると考えます。一人ひとりが単年度で担う役職を遂行することは勿論のこと、その組織を円滑に運営し成功へ導くには、まず組織を構築するグループに分かれたメンバーがコミュニケーション能力を持ち合わせることです。革新性へ導くことは、役職を全うし継続的に学習していくことから結び付けられると考えます。青年会議所に所属するメンバーは青年経済人でもあり、自らが勤める会社組織での活動において、また青年会議所運動においても人と関わり協働して目的を達成することはとても共通する事であるのです。
 また、2012年3月に公益社団法人へ移行が完了し、新たなスタートを切った私たちは、社会的責任をさらに強く感じ、公明正大な組織運営に努めます。社会から必要とされる私たちの使命を果たすと共に、運動の発信性を高め地域からの信頼を得て、その信頼に応えられる組織運営に努めます。



輝き誇れる我がまちの創造へ向けて

 大宮・浦和・上尾・与野・岩槻の5つの青年会議所において、絶え間ない挑戦を行ってこられた諸先輩方の情熱が結集された埼玉中央青年会議所は、2013年に創立から18年を迎えます。その歩みにおいて昨年私達はひとつの大きな決断をし、2012年に全国会員大会の主管立候補をしました。全国会員大会をこの地で開催することはJCの三信条である修錬・奉仕・友情を飛躍させることができる絶好の機会であると考えます。なぜなら、全国会員大会の開催へ向けてのプロセスや大会を開催することはJC運動そのものであるからです。大会の3つの目的は、開催地域の活性化と市民意識の変革、会員の運動意識の高揚、世論を確実に動かし社会にポジティブな変化を巻き起こすことです。それらの目的に向けてメンバーが心をひとつにして積極的にJC運動に関わることにより、埼玉中央青年会議所の運動がより一層高められ、会員の意識が革新され、会員同士の友情が更に育まれると考えます。大会を開催することの意義と目的を確りとメンバーが共有し、一人ひとりが私たちの活動する地域が「我がまち」であることを明確に意識していきます。そして、まちの魅力を磨き、輝かせることにより誇りを持って住み続けたいと思えるまちの創造を目指します。

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